約 5,900,425 件
https://w.atwiki.jp/shinatuki/pages/67.html
ジョジョの奇妙な東方 ~FF・of・fate~ 第7話:亡霊の姫その③ FFが【望んでいた】衝撃は結果的にくることはなかった。替わりにぞっとするような冷たい空気と数匹の蝶がFFの周りを囲っていた。 「妖夢。あなたの【負け】よ。」 FFのすぐ真後ろから新たな声がする。にとりや文ではない。 「何故です!?幽々子様!私の【勝ち】は揺るがないはずッ!」 FFが振り向くと、白と薄い水色を基調とした和服を着た女性が扇子を片手に立っていた。どうやら、FFの周りにいる蝶はその女性から出ているものであるらしい。 蝶がスタンドである可能性を疑ったが、始めからスタンドを出した状態でいるのも不自然だ。恐らく、幻想卿の人間(?)なのだろう。 「確かに今の状態では貴方は勝っている。いえ、【勝っていた】というべきかしら。」 和服の女性――妖夢は幽々子、と言っていたか――は振り向き、その冷たい雰囲気に似合わない暖かな微笑を浮かべて話しかけてきた。 「フー・ファイターズさん、でよかったかしら?説明させて頂くわね?」 「FFでいい。決闘が終わったのなら構わないさ。」 FFは内心驚きながら言った。気配が全く感じられない。まるで、そこにいないかのような儚さを彼女は持っていた。 この女性は自分の【作戦】を見抜いていたのか! 「FF。貴方の能力は【自分自身】を飛ばす程度の能力と【増殖】する程度の能力・・・でよかったかしら?」 「まぁ、増殖ってー言葉は気に入らないが・・・大体あってるな。」 幽々子の言葉にFFは答える。そして、自分の【作戦】を完全に見抜いていたことを確信した。 「待って下さい!それならばさっきの戦いでわかることです。【何故】、私が【負ける】ことになるのですか!?」 慌てたように妖夢が口を挟む。確かに妖夢の言うとおりだ。しかし、いや。だからと言ったほうがいいか。確かに妖夢が【負ける可能性】が生まれる。 「【だから負ける】のよ。妖夢。貴方は自分に放たれたFF弾の数を覚えてる?」 幽々子が小学生に算数を教えるような丁寧さでゆっくりと話す。 「正確には覚えてませんが、確か50発くらいは撃たれていたと思います。」 だからどうした、といわんばかりに憮然と答える妖夢。やはり、納得はしていないようだ。 「その全てが本当に貴方を狙っていたと思う?」 「いえ、確か数発は私の後ろを狙っていたと思います。実際に鏡を作っていたわけですし。」 「そうよね。じゃあ貴方の【後ろ】を狙っていた【弾の行方】は把握してる?」 「え・・・?まさか!?」 何かを察したらしい妖夢は既に枯れている木に駆け寄り、辺りを見回す。やはりあった。【いくつかの】【枯れた木】が。 そして、その枯れ木は中から【何か】が【這い出た】かのように【幹が砕け散っていた】。 「そういうことだ。」 「あの時私を【斬っていた】なら、」 「恐らく、倒れていたのはアンタだっただろうな。」 にやりと笑うFFのすぐそばに【黒いフレームのような人型】が【二つ】姿を現していた。 彼女にとっては賭けだったのだ。恐らく、この少女は自分に止めを刺すだろう。その時に、【斬られるという衝撃】を合図にした二つのフー・ファイターズが妖夢にありったけのFF弾を撃ち込むつもりだった。 「だがまぁ、結果的に【私は斬られていない】。この勝負、【負けた】のは私だったな。」 分身のフー・ファイターズを取り込みながら言う。ちなみに、文とにとりの時の教訓を生かして液状化させたフー・ファイターズを頭からかぶる、という方法を取っている。 「え!?そんな、私は貴方を斬ろうとした!ならば私は貴方の罠にかかっていたのですよ!?」 「けど、結果的に私を斬らなかっただろ?幽々子、だったか?ソイツの言葉で言うなら【今の状態】であるから【お前が勝った】状態であるってーことだ。」 妖夢の慌てたような言葉をサラリと切り捨てる。元々命がかからなければ、勝ち負けなどには興味など無いのだ。 増してや、気に入った相手を殺すような真似などそれこそ死んでもしたくない。 「何故、貴方は【負けた】ということをそんなに爽やかに言えるのですか?私はそんなの、とても耐えられない・・・」 妖夢の表情をFFは見たことがあった。今乗っ取っている男の記憶の中にあった自分自身。絶頂を求め、他を切り捨て、結果的にあっさりと倒されてしまった悲しき男。 思い出を掘り起こすつもりはなかったが、自然と思い出されてしまった。 「そうだな・・・私は【結果】だけを求めてはいない。といえばいいのかな。勝利という【結果】だけを求めていると生き物ってーのは近道したがるものだからな。近道した時、【真実】を見失うかも知れねぇだろ?そうなるとやる気も失せていっちまう。」 FFは言葉の一つ一つを確認しながら用心深く言う。自分の言葉が正しく伝わるように。自分や、自分がいた世界に住んでいた者たちが犯した【間違い】を知ってもらうために。 【天国に行く】という【結果】だけを求めたプッチ神父、【DISKを守る】という【使命】だけにしがみ付いていた過去の自分。二人に共通していた【間違い】は、 【生きている者として生きる】 というただそれだけの簡単な【真実】を見失っていたこと。 それに気づかせてくれたのは他でもない―― 「大切なのは【真実に向かおうとする意思】だと思っている。向かおうとする【意思さえあれば】たとえ、【真実】を見つけられなくてもいつかはたどりつくだろう?だから私は勝ち負けなんてー【結果】に興味なんかない。それによぉ。」 FFはそこまで言った後、思い出す。敵だったはずなのに、『何ていうか・・・助けるのよ。』と言って助けてくれたお人好しの事を。【外の世界】での自分の【意思】は彼女達に伝わっている。その確信がある。 「いい勝負だったじゃないか。何で決着なんてつけなきゃなんないんだ?決着なんてついたら面白くないじゃないか。」 妖夢はそういって笑う彼女に、【登りゆく朝日より輝いている道】を見た気がした。そして、悟った。 自らの主を【生涯、守り通す】という【結果】のみを求めている自分では絶対に勝てないことを。 「いえ、やっぱり私の負けのようですね。今はそういうことにしておいて下さい。」 妖夢は笑って言った後、右手をFFに差し出した。 「ですが、いつか。私は貴方に再び戦いを挑みます。【真実に向かおうとする意思】を持つことが出来る、その日に。」 FFは頭を掻きながら照れくさそうに握手に応じた。元々、こういうのはエルメェスの役割だ。自分はその後ろで道化を演じていたはずなのだが。 「じゃあ、ゴハンはいつも通り一日20キロ炊いてちょうだいね?妖夢。負けを認めたんだから」 「あッ!しまったー!すっかり忘れてた・・・」 幽々子のにこやかな言葉にZU――N、と落ち込む妖夢。というか、そんな下らない事で人の命を狙っていたのかこの辻斬り女は。 FFは少し、前言を撤回したくなった。 「FFぅ・・・!大丈夫!?水・・・持って・・・きたよ・・・!」 「そんなに・・・急がなくても大丈・・・FFさんは無事みたいだってば・・・!というか水を補給して・・・!貴方が危ない!」 階段の下から騒ぎ声がする。どうやら、吹っ飛ばされていた文と助けに行ったにとりが戻ってきたらしい。 「おぅ。文ににとり!大丈夫か・・・っておい!」 樽を体に縛り付けて登ってきたにとりの顔は真っ青になっていた。目も虚ろで、ふらふらしている。 「文!どうしたんだよコイツは!?何があった!?」 珍しく飛んでではなく、歩いて樽を押していた文に問いかける。いくら苦手な階段だからといって、この状態は異常だ。 「ぜー・・・ぜー・・・FFが心配だからって・・・大丈夫って・・・言ってるのも聞かずに、樽背負って走って登ってっちゃったんですよ・・・二人で・・・水を分けて・・・持ってきたんです・・・けど。とりあえず、彼女に水をあげてください・・・きっと・・・もう限界・・・私もだけど・・・」 息も絶え絶えにそう言った文はずるずると倒れてしまった。それに呼応するかのようににとりも目を回して倒れてしまう。 「とりあえず白玉楼に行きましょう!立ち話してる場合じゃない!」 「そうね。妖夢、彼女達を連れてきて頂戴。先に行って水を用意してくるわ。」 妖夢の言葉に頷いた幽々子は飛んで帰っていった。水を汲んできてくれるのだろう。 「FFさん!河童ををお願いします!私は文を!」 言うが早いか、妖夢は文を背負って登り始めていった。 残されたFFはとりあえず樽をくくりつけていた縄を外し、気絶しているにとりを起こさないように小型のフー・ファイターズを使って樽の水を少しずつにとりにかけていく。このまま背負って連れて行くよりもある程度水を与えてからの方がいいと思ったのだ。 水をかけていてわかったが、彼女の足には無数の擦り傷や切り傷があった。恐らく、転びながら登ってきたのだろう。 「ったく・・・河童の癖に無茶しやがって・・・」 苦笑しながら少しずつ水をかけていく。心なしか血色もよくなってきていた。 「でもまぁ・・・心配してくれたのか。次はもっと信頼されるようにならなきゃな・・・」 結果的に勝ったとはいえ、ここまでボロボロになってしまったのだ。こんな状態では信頼しろ、という方が無理があるだろう。 「除倫みたいにはいかねぇなぁ・・・」 もっと強くなろう。この情けなくも可愛い友達を安心させるためにも。 そう決心したFFだった。 にとりの応急処置も済み、背負って白玉楼までいくと、心配そうな顔をした妖夢と何を考えているのかわからない笑顔をした幽々子、そしてすでにアッサリと回復した文が迎えてくれた。 「文!お前、大丈夫なのか?」 「えぇ。【歩く】なんて慣れないことした事への疲労と軽い脱水症状ですから。水を飲んで少し休んだらあっさりと治りましたよ!」 親指をぐっと立てて元気なことをアピールする文。空元気だったり無理していたりしているわけではなさそうだ。 「タフだなぁ、お前は。」 「そうじゃないと新聞記者なんて務まりませんよ!我等天狗のスローガンは『72時間弾幕し続けてみせろ!』ですから!」 嫌なスローガンもあったものである。 「それより、にとりは?大分時間かかったみたいでしたけど・・・」 「あぁ。応急処置をしてただけだ。このまま寝かせてやってくれ。」 FFは背負ったにとりの様子を気遣いながら言う。一応水は補給したので大丈夫だとは思うが、疲労はどうしようもない。しばらく寝かせてやったほうがいいだろう。 「そうですね・・・って・・・ひっ!?」 にとりを背負うのを変わろうとした妖夢はにとりの足に蠢く【黒い変なもの】を見て悲鳴を上げた。ウジュルウジュルと動いていてかなり気持ち悪い。 「ん?・・・あ、そっか。コイツもフー・ファイターズだ。傷口に詰めて回復を早めてんのさ。」 そういってにとりの足に絡みついたフー・ファイターズを払う。すると、擦り傷や切り傷で真っ赤だったはずのにとりの足が綺麗な肌色に戻っていた。 そんなことも出来るのか。と、感心したように(といっても少し気持ち悪げに)妖夢はにとりの足と、地面に落っこちたフー・ファイターズをつっつく。 「とりあえず客間を空けてありますのでそこに寝かせてきます。その間に幽々子様と話していてください。FFさんに伝えておきたいことがあるそうです。」 妖夢はそう言うと、FFからにとりを預かり、屋敷へと消えていった。 「FF。」 妖夢の消えた方を見ていたFFは、幽々子に呼ばれて振り向く。先程までのほんわかした雰囲気は完全に消え去り、階段で味わったような冷たい空気が辺りを支配する。 「貴方が私を訪ねてきた理由は知っているわ。そして私は貴方の疑問に答えられるだけの【言葉】も用意してある。」 FFは無縁塚で映姫が言っていた言葉を思い出す。 『どうしても気になるなら、白玉楼の西行寺幽々子を訪ねてみたらいかがですか?私よりここの死人には詳しいでしょう』 「まず言っておかなければならない事は閻魔が貴方に言っていた言葉は半分正解で半分間違いだって事。」 そしてFFの心を読み取ったのか、歌うように幽々子が語りかける。 「確かに、ここは死後の世界ではないわ。実際に【死後の世界】が別に存在する以上、この幻想卿は【外の人間】にとっての【死後の世界】とはなり得ない。」 「それは映姫も言っていた。間違い、と言うのは?」 「貴方や、貴方が無縁塚で会ったプロシュート、ペッシは【すでに死人である】と言うことよ。【外の世界】で確かに貴方は死んだ。その【魂】を私ともう一人、私の友人が【ここ】に連れてきたの。」 幽々子はそこまで言うと、目を伏せた。その【もう一人】の頼みとはいえ、死人をさらに苦しめるような真似は嫌いなのだ。己の根本を否定してしまうようで、己の存在を侮辱しているようで。 そして、幽々子はFFの言葉を待った。どんな呪詛の言葉をも受け入れる【覚悟】を持って。しかし、FFは彼女が予想していたどんな言葉も発することはなかった。 「つまり、私は【外の世界】で【FFと呼ばれていた】フー・ファイターズである、ってーことに間違いはないわけだな?」 「え?えぇ。それは【間違いない】わ。」 「それならいい。私の最大の不安は取り除かれた。本当に助かったよ。」 FFの晴れ晴れとした笑顔を見て珍しく困惑した表情をする幽々子。 「何故、礼を言うの?本来だったら貴方は天国へ行っていたのよ?それを私が無理矢理連れてきて・・・」 「え?私を天国へ行くことも阻止してくれたのか!?それは更に礼を言わなきゃいけねぇな!」 FFにとって、【生きる】ということは【思い出を作る】ということだ。その【思い出】が偽りでないことが証明されたのだ。彼女にとってこれ以上嬉しいことはそうそうないだろう。 さらにFFの嫌いな単語、【天国】から遠ざけてくれたと言う。もはや言うことナシである。 「貴方って変な人ねぇ。天国へ行くのがイヤだなんて・・・」 「私は【人】じゃねぇしな。それに【天国】ってー言葉にあんまりいい印象がなくてな。」 プッチ神父が目指していた【天国】がどんなものかは知らないが、たとえ幽々子の言う天国がプッチ神父の言う【それ】と違っていたとしてもあんまり行ってみたいとは思わない場所だ。 「ふふ。その言葉、神奈子や諏訪子が聞いたらどう思うかしら?本当に面白いわ。」 クスクスと笑う。彼女なら、確かにこれから起こるであろう【異変】を治めるための【鍵】になるかもしれない・・・ 今度ばかりは博霊の巫女であっても【解決できない】からだ。何故なら・・・ 幽々子はそこまで考えると、頭を振って【それ】を頭から追い払った。まだ猶予はある、大丈夫と言い聞かせながら。 「それで、私が貴方をここに連れてきた理由だけど・・・」 「ん?あぁ、そういやそうだな。何でだ?」 思い出したかのように言うFF。別に理由などどうでもいいのだが、知りたいことではある。 「申し訳ないんだけど、今は言えないの。もう少し待っててもらえるかしら?」 「あぁ、わかった。」 「えー!?」 幽々子の言葉を半ば予想していたのかあっさりと承諾したFFに、今の会話を一生懸命頭に叩き込もうとしていた(ボールペンが折れてしまったため)文は思いっきり不満の声を上げた。 「ようやく記事に出来そうな話が出てきたと思ったのにー!」 「っていったって言えないモンはしょうがないだろう?」 「いーえっ!真実を暴き、記事にするっ!それこそが我等新聞記者の使命!昔からよく言うでしょう!【新鮮なネタは先に出せ、事実関係は後に回せ】って!」 文のこの抗議に、確かに今言ったら大変なことになるな、とFFは実感した。コイツは絶対事実を誇張して伝えるだろう。面白くおかしく脚色して。 「今言えない理由はよくわかった。言える時になったらこの天狗は置いていくから安心して欲しい。」 「ちょっとちょっと!人の承諾なしにそんなこと言わないで貰えますかッ!?」 「んー、ちょっと違うけどね。そう言って貰えると嬉しいわ。言える時になったらちゃんと言う、と約束するわ。」 「無視しないで貰えますかッ!?」 ぎゃーすか叫んでいる天狗を放っておいて、約束を交わす。 「幽々子様、河童を寝かせてきました。お話の方は終わりましたか?」 「あ、妖夢。今終わったところよ。ちょっと遅いけど、二人にお茶を出してもらえる?あと私のお夕飯もー。」 「幽々子様、今さっきまでお団子30串食べたばっかりでしょう・・・。お二方は今日はもう遅いですから泊まっていってください。この辺りは妖怪の山以上に物騒ですから。」 にとりの事もあるので、二人はそれを了承することにした。 その後、妖夢の作ったご飯を食べ(幽々子が河童を食べたいと言い出し、大変なことになったが)一泊お世話になってから妖怪の山へと三人は帰っていったのだった。 おまけーね 幽「遠慮せずに食べてってねー!妖夢のゴハンは天下一品なんだから!」 FF「すごいな・・・人が入れるくらいの鍋なんて始めてみたぞ・・・?」 みょ「ここはいつもこんなもんですよ・・・普段から幽々子様がゴハンを最低15合以上お食べになるので・・・」 文「それであんな体型なんですか!?はー・・・羨ましい限りですねー・・・」 みょ「そうなんですよ!私の場合は食べたら食べた分だけ体についちゃって・・・せめて胸と半身の方にも栄養がいってくれたらもう少し・・・」 文「私も胸の方にもう少し栄養がいってくれたらなぁ・・・」 みょ・文「はぁ・・・」 FF「半身の方はどうかわからないけど胸を大きくするだけなら方法はあるぞ?」 みょ・文「マジですかッ!?」 FF「あぁ。私のフー・ファイターズをちょーっと胸に入り込ませて巨乳にしてさぁ・・・」 みょ「却下。」 文「要はPADじゃないですか。どっかのロリショタメイドじゃあるまいし。」 幽「妖夢ー。」 みょ「あ、はい。ご飯のお代わりですか?」 幽「ううん。おかずがもうすぐなくなりそうでしょう?だから・・・」 みょ「え、そうですか?じゃあまた作ってきます。鳥肉でいいですか?それとも兎肉のほうが?あ、こないだ迷い込んできた気色悪い髪の人間にします?」 文「私がいる前で鳥肉って・・・」 FF「いや、私は気色悪い髪の人間の方が気になるんだが・・・」 幽「河童ー」 FF・みょ・文「河童ぁ!?」 幽「ほら、河童って食べたことないじゃない?だから妖夢ー河童食べたい河童ー。」 みょ「ダメですって!やめてくださいよ!ただでさえ夜雀に迷惑かけてるんですから!」 幽「ミスティアは小骨が多くて食べにくいんだもの。あの河童は結構お肉が柔らかそうでしょー?」 文「ダメです!にとりは食べちゃダメですよ!?」 幽「うー。河童ぁー!」 FF「・・・駄々こねて泣いてやがる・・・」 みょ「ほらほら、兎と鳥と人間全部作りますから泣かないで!けど河童は食べないでくださいよ!」 文「この亡霊もこれさえなければカリスマ全開なのに・・・」 みょ「諦めましょう。吸血鬼にしろ幽々子様にしろ紫様にしろ、カリスマなんてものは幻想なんですから・・・」 前へ 目次へ 続き
https://w.atwiki.jp/efzcombo/pages/9.html
@wikiへようこそ ウィキはみんなで気軽にホームページ編集できるツールです。 このページは自由に編集することができます。 メールで送られてきたパスワードを用いてログインすることで、各種変更(サイト名、トップページ、メンバー管理、サイドページ、デザイン、ページ管理、等)することができます まずはこちらをご覧ください。 @wikiの基本操作 用途別のオススメ機能紹介 @wikiの設定/管理 分からないことは? @wiki ご利用ガイド よくある質問 無料で会員登録できるSNS内の@wiki助け合いコミュニティ @wiki更新情報 @wikiへのお問合せフォーム 等をご活用ください @wiki助け合いコミュニティの掲示板スレッド一覧 #atfb_bbs_list その他お勧めサービスについて 大容量1G、PHP/CGI、MySQL、FTPが使える無料ホームページは@PAGES 無料ブログ作成は@WORDをご利用ください 2ch型の無料掲示板は@chsをご利用ください フォーラム型の無料掲示板は@bbをご利用ください お絵かき掲示板は@paintをご利用ください その他の無料掲示板は@bbsをご利用ください 無料ソーシャルプロフィールサービス @flabo(アットフラボ) おすすめ機能 気になるニュースをチェック 関連するブログ一覧を表示 その他にもいろいろな機能満載!! @wikiプラグイン @wiki便利ツール @wiki構文 @wikiプラグイン一覧 まとめサイト作成支援ツール バグ・不具合を見つけたら? 要望がある場合は? お手数ですが、メールでお問い合わせください。 @wikiのwikiモード #comment() と入力することでコメントフォームを簡単に作成することができます。 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_60_ja.html たとえば、#comment() と入力すると以下のように表示されます。 名前 コメント まとめサイト作成支援ツールについて @wikiには まとめサイト作成を支援するツール があります。 また、 #matome_list と入力することで、注目の掲示板が一覧表示されます。 利用例)#matome_listと入力すると下記のように表示されます #matome_list プラグインの編集 @wikiにはいくつかの便利なプラグインがあります。 これ以外のプラグインについては@wikiガイドをご覧ください = http //atwiki.jp/guide/ ニュース(プラグイン) 以下のように入力するとあるキーワードに関連するニュース一覧を表示できる #news(興味のある単語) 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_174_ja.html たとえば、#news(wiki)と入力すると以下のように表示されます。 メトロイド ドレッド攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【まおりゅう】最強パーティー編成とおすすめキャラ【転スラアプリ】 - Gamerch(ゲーマチ) 【グランサガ】リセマラ当たりランキング - グランサガ攻略wiki - Gamerch(ゲーマチ) Among Us攻略Wiki【アマングアス・アモングアス】 - Gamerch(ゲーマチ) マニュアル作成に便利な「画像編集」機能を提供開始! - ナレッジ共有・社内wikiツール「NotePM」:時事ドットコム - 時事通信 マニュアル作成に便利な「画像編集」機能を提供開始! - ナレッジ共有・社内wikiツール「NotePM」 - PR TIMES 【Apex Legends】ヴァルキリーの能力と評価【エーペックス】 - Gamerch(ゲーマチ) モンハンライズ攻略Wiki|MHRise - AppMedia(アップメディア) 【ウインドボーイズ】リセマラ当たりランキング(最新版) - ウインドボーイズ攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) ポケモンBDSP(ダイパリメイク)攻略wiki - AppMedia(アップメディア) SlackからWikiへ!シームレスな文章作成・共有が可能な「GROWIBot」リリース - アットプレス(プレスリリース) 【ウマ娘】ナリタブライアンの育成論|URAシナリオ - Gamerch(ゲーマチ) 【ウマ娘】ヒシアケボノの育成論|URAシナリオ - Gamerch(ゲーマチ) 【ウマ娘】フジキセキの育成論|URAシナリオ - Gamerch(ゲーマチ) ドラゴンクエストけしケシ攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【ウマ娘】スコーピオ杯のコース解説と強いスキル - Gamerch(ゲーマチ) サモンズボード攻略wiki - GameWith 【スタオケ】カード一覧【金色のコルダスターライトオーケストラ】 - Gamerch(ゲーマチ) 【スマブラSP】ソラのコンボと評価【スマブラスペシャル】 - Gamerch(ゲーマチ) 【ブレフロレゾナ】リセマラ当たりランキング【ブレイブフロンティアレゾナ】 - ブレフロR攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【ポケモンユナイト】サーナイトの評価と性能詳細【UNITE】 - Gamerch(ゲーマチ) 仲村トオル、共演者は事前に“Wiki調べ” - 沖縄タイムス 【ENDER LILIES】攻略チャートと全体マップ【エンダーリリィズ】 - Gamerch(ゲーマチ) 【ウマ娘】あんしん笹針師の選択肢はどれを選ぶべき? - Gamerch(ゲーマチ) 【ポケモンユナイト】アップデート情報・キャラ調整まとめ - ポケモンユナイト攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【Apex】シーズン11の新要素と最新情報まとめ【エーペックス】 - Gamerch(ゲーマチ) ロストジャッジメント攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【Among us】新マップThe Airship(エアシップ)の解説【アモングアス】 - Gamerch(ゲーマチ) ハーネスについて小児科医の立場から考える(坂本昌彦) - 個人 - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ゼルダ無双攻略Wiki|厄災の黙示録 - AppMedia(アップメディア) 【テイルズオブルミナリア】リセマラ当たりランキング - TOルミナリア攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) ウマ娘攻略Wiki - AppMedia(アップメディア) ゲトメア(ゲートオブナイトメア)攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【白夜極光】リセマラ当たりランキング - 白夜 極光 wiki - Gamerch(ゲーマチ) お蔵入りとなった幻の『スーパーマリオ』 オランダの博物館でプレイ可能?(リアルサウンド) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ナレッジ共有・社内wikiツール「NotePM」が「ITreview Best Software in Japan 2021」のTOP50に選出 - PR TIMES 真女神転生5攻略Wiki|メガテン5 - AppMedia(アップメディア) 【B4B】近接ビルドデッキにおすすめのカード【back4blood】 - Gamerch(ゲーマチ) ポケモンスナップ攻略wiki - AppMedia(アップメディア) 富野由悠季「ブレンパワード」作り直したい!ファンを前に意欲(シネマトゥデイ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【ウマ娘】査定効率から見た取るべきスキルとおすすめキャラ【プリティーダービー】 - Gamerch(ゲーマチ) 【スマブラSP】カズヤの評価とコンボ【スマブラスペシャル】 - Gamerch(ゲーマチ) ナレッジ共有・社内wiki「NotePM」が「ITreview Grid Award 2021 Fall」で、チームコラボレーションとマニュアル作成部門において「Leader」を5期連続でW受賞! - PR TIMES メモ・ドキュメント・wiki・プロジェクト管理などオールインワンのワークスペース「Notion」が日本語ベータ版提供開始 - TechCrunch Japan 【ギアジェネ】リセマラ当たりランキング【コードギアス】 - ギアジェネ攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) モンスターファーム2(MF2)攻略wiki|アプリ・Switch移植版 - AppMedia(アップメディア) 【ブラサジ】最強キャラTierランキング【ブラックサージナイト】 - Gamerch(ゲーマチ) 【パワプロ】鬼滅の刃コラボ情報まとめ - Gamerch(ゲーマチ) 【SPAJAM2021】第3回予選大会は「クイズ!WIKIにゃんず!」を開発したチーム「かよちゃんず」が最優秀賞! | gamebiz - SocialGameInfo 検索結果における「ナレッジパネル」の役割とは・・・ウィキメディア財団とDuckDuckGoの共同調査 - Media Innovation ナレッジ共有・社内wikiツール「NotePM」が「BOXIL SaaS AWARD 2021 Autumn」にて「コラボレーション部門」を受賞! - PR TIMES Wikipediaが「中国人編集者の身の安全を守るため」に一部の編集者アカウントをBANに - GIGAZINE 【ドッカンバトル】3.5億ダウンロードキャンペーン最新情報 - ドッカンバトル攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) BTS(防弾少年団)のV、8月のWikipedia閲覧数が韓国アーティストで1位!グループでは4ヶ月連続トップ - Kstyle 【イース6オンライン】リセマラ当たりランキング|召喚ガチャの開放条件は? - Gamerch(ゲーマチ) BacklogからNotePMへwiki情報を自動API連携する「Backlog to NotePM」をSaaStainerに掲載開始 - PR TIMES ライザのアトリエ2攻略Wiki - AppMedia(アップメディア) 真女神転生3リマスター攻略Wiki|メガテン3 - AppMedia(アップメディア) タスクも文書もWikiもデータベースもまとめて管理できる「Notion」とは? - ASCII.jp ナレッジ共有・社内wikiツール「NotePM」が、見るだけ専用ユーザー『無料』の新プランを発表! - PR TIMES 【かのぱず】リセマラ当たりランキング【彼女お借りします】 - Gamerch(ゲーマチ) 【ウマ娘】シナリオレコードの報酬一覧|評価点9000以上獲得する方法 - Gamerch(ゲーマチ) 【乃木フラ】リセマラの必要はある?【乃木坂的フラクタル】 - Gamerch(ゲーマチ) 【パワプロ】生放送まとめ|パワフェス2021 - パワプロ攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【ポケモンユナイト】サーナイトのおすすめビルド(わざ・持ち物) - Gamerch(ゲーマチ) ルーンファクトリー5攻略wiki|ルンファク5 - AppMedia(アップメディア) シャーマンキングふんばりクロニクル攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 簡単操作で自分専用Wikiを構築できるMarkdownエディタ「Obsidian」のモバイル版を使ってみた - GIGAZINE 【ポケモンユナイト】配信時間は何時から?スタートできない?【UNITE】 - Gamerch(ゲーマチ) ディーサイドトロイメライ攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 情報マネジメントツール「Huddler」がwiki機能を刷新 - PR TIMES シェアエコ配送アプリ「DIAq(ダイヤク)」のアンカーアプリで、高層ビル・商業施設の入館方法などお役立ち情報をまとめた「DIAqwiki」を公開 - アットプレス(プレスリリース) 異常熱波のカナダで49.6度、いま北米で起きていること(森さやか) - 個人 - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【ツイステ】マスターシェフの攻略~辛味のふるさと~【料理イベント】 - Gamerch(ゲーマチ) 白夜極光攻略wiki - AppMedia(アップメディア) 【バイオミュータント】2.02アプデ|アップデート1.4情報 - バイオミュータント攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【ひな図書】リセマラ当たりランキング【日向坂図書館】 - Gamerch(ゲーマチ) ニーアレプリカントリメイク攻略wiki|ver.1.22 - AppMedia(アップメディア) 【ウマ娘】ゴルシウィークはいつから?キャンペーン情報まとめ - Gamerch(ゲーマチ) シーズン66 - 【超速GP】ミニ四駆 超速グランプリ攻略まとめwiki - 電撃オンライン 乃木坂的フラクタル攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 「こんなことになるとは…」13年前のエイプリルフールについた“嘘”がネットで… ある男の告白(BuzzFeed Japan) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 整理不要の情報共有ツール(社内Wiki)「Nerve」シードラウンドで総額約3500万円の資金調達を実施 - PR TIMES Nerve - 整理不要の情報共有ツール(社内Wiki) ローンチカスタマー募集開始のお知らせ - PR TIMES パニシンググレイレイヴン(パニグレ)攻略wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【ひなこい】最強ひな写ランキング - ひなこい攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 稲作アクションRPG『天穂のサクナヒメ』における「農林水産省攻略wiki説」は本当なのか? - AUTOMATON スタスマ攻略Wiki【スタースマッシュ】 - Gamerch(ゲーマチ) 無料とは思えない多機能っぷりなWikiインフラ「Wiki.js」レビュー、自前でホスト&外部サービスと連携可能 - GIGAZINE Microsoft Teamsの基本と活用(24) TeamsのWikiを使う - マイナビニュース 『ゲーミングお嬢様』での提起が話題に “企業系wiki”に横たわる問題点とは - リアルサウンド 「エイリアンのたまご」,自動周回機能と公式wikiが登場 - 4Gamer.net 「圧が凄い」Wikipedia、最新の「寄付のお願い」が話題 「ほとんどの方はこのメッセージを読んでくださらないでしょう。ただ...」 - J-CASTニュース 【リゼロス】Re ゼロから始める異世界生活 Lost in Memories攻略まとめwiki - 電撃オンライン 【世界初!】モノの背景を全方位で執筆できるVintage Wiki「VOV」を正式リリース - PR TIMES パワプロ2021/2020攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) ヌーラボ、「Backlog」の絵文字入力の補完機能やWiki編集の自動マージ機能を改善 - CodeZine(コードジン) ヌーラボ、プロジェクト管理ツール「Backlog」の絵文字入力の補完機能・Wiki編集の自動マージ機能を修正改善 - PR TIMES Backlog、Wikiにファイル添付が容易にできる機能をリリース -- グローバルバーの視認性改善なども実施 - PR TIMES GK川島、パンチング失点でWiki書き換え炎上 「セネガル代表」「プロボクサー」... - J-CASTニュース 更新履歴 @wikiのwikiモードでは #recent(数字) と入力することで、wikiのページ更新履歴を表示することができます。 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_117_ja.html たとえば、#recent(20)と入力すると以下のように表示されます。 取得中です。 アーカイブ @wikiのwikiモードでは #archive_log() と入力することで、特定のウェブページを保存しておくことができます。 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/25_171_ja.html たとえば、#archive_log()と入力すると以下のように表示されます。 保存したいURLとサイト名を入力して"アーカイブログ"をクリックしてみよう サイト名 URL プラグイン 動画(Youtube) 動画(youtube) @wikiのwikiモードでは #video(動画のURL) と入力することで、動画を貼り付けることが出来ます。 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_209_ja.html また動画のURLはYoutubeのURLをご利用ください。 =>http //www.youtube.com/ たとえば、#video(http //youtube.com/watch?v=kTV1CcS53JQ)と入力すると以下のように表示されます。 プラグイン 関連ブログ 関連ブログ @wikiのwikiモードでは #bf(興味のある単語) と入力することで、あるキーワードに関連するブログ一覧を表示することができます 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_161_ja.html たとえば、#bf(ゲーム)と入力すると以下のように表示されます。 #bf コメント欄作成 #comment() と入力することでコメントフォームを簡単に作成することができます。 詳しくはこちらを。=>http //atwiki.jp/guide/17_60_ja.html たとえば、#comment() と入力すると以下のように表示されます。 名前 コメント 人気商品一覧 #price_list(カテゴリ名) と入力することで、あるカテゴリの売れ筋商品のリストを表示することができます。 カテゴリには以下のキーワードがご利用できます。 キーワード 表示される内容 ps3 PlayStation3 ps2 PlayStation3 psp PSP wii Wii xbox XBOX nds Nintendo DS desctop-pc デスクトップパソコン note-pc ノートパソコン mp3player デジタルオーディオプレイヤー kaden 家電 aircon エアコン camera カメラ game-toy ゲーム・おもちゃ全般 all 指定無し 空白の場合はランダムな商品が表示されます。 ※このプラグインは 価格比較サイト@PRICE のデータを利用しています。 たとえば、 #price_list(game-toy) と入力すると以下のように表示されます。 ゲーム・おもちゃ全般の売れ筋商品 #price_list ノートパソコンの売れ筋商品 #price_list 人気商品リスト #price_list
https://w.atwiki.jp/rexsanuwiz/pages/22.html
まあ私sanuwizなんだけど騒ぎすぎww
https://w.atwiki.jp/shinatuki/pages/75.html
ジョジョの奇妙な東方 ~FF・of・fate~ 第15話:人間が好きな妖怪 その③ 重ちーと慧音のやりとりを見ていた人物は、慧音が教えている生徒の一人だった。 その子供は毎日のように遊んでくれる重ちーの事が好きだった。少し抜けているところが好きだった。そのクセに間違っている事を間違っていると言ってくれるその姿勢が好きだった。 そんな重ちーが不思議な力を使っているのを見てしまった。重ちーが【普通の人々と違う】事を知ってしまった。 そんな【事実】を知ってしまった子供が周りの大人に喋るのはある意味必然と言えただろう。憧れの人物が普通と違っていたのだ。喋ってしまった子供を誰が責められただろうか? ただ一つの【不運】は。 その子供の報告を聞いていた大人の中に、慧音の言う【妖怪を嫌う人間】がいてしまった事だろう。 しかし、その【不運】は【その人間】の不安を煽り、更にはその不安を拡大させてしまった。 そして、そういう感情に限って拡大は早いものだ。たちまちのうちに重ちーに対する不信感が強まっていってしまった・・・ FFが寺子屋に来た次の日の夕方。 いくら住人のほとんどがヒマを持て余している幻想卿とはいえ、例外は必ず存在する。 幻想卿最強の妖獣と呼ばれる【八雲藍】もその一人だ。基本的に24時間単位で忙しい彼女は朝は結界の見回り、昼は住処の掃除、夕方にはマヨヒガで猫相手にプロレスか寺子屋で遊んでいる橙を迎えに行き、夜は主人を起こすという生活を送っている。 1日のほとんどが仕事の彼女にとって、橙とのコミュニケーションはある意味オアシス(スタンドに有らず)に近いモノがある。そして橙の成長の報告は微笑ましく、楽しみな事でもあった。 「それでね、それでね藍様!今日からね?FFって人が先生になったの!」 「そーかぁ。新しい先生かぁ~。」 「うん!それでね!今日はね!反対の言葉を教えてもらったの!」 「そっかぁ。また橙は賢くなったんだなぁ・・・」 「うん!コーヒーの反対は紅茶でねっ!塩の反対はソースなの!ブタの反対はシャケなんだって!」 「そっかぁ~・・・・・・・・・そうか?」 今の藍を見た者は絶対にこのキツネが最強の妖獣であるなどとは思わないだろう。それほどまでに目尻と頬の筋肉は緩みきり、某メイド長並に鼻血をたらさんばかりの顔で橙の報告を聞いているのであった。 親バカと言われようと知った事か。この子と一緒にいる事が何よりの精力剤となるのだから!それにこんなに楽しそうに報告をしている橙を見たら鼻血の1リットルや2リットルも出るというもんだ! この幻想卿一のバカ親子(⑨ではない)はそんなやりとりをしながら人間の里へと歩いていった。今夜の夕食の買出しの為だ。 だが、そんな緩みきった顔も人里に入った瞬間に引き締まる事になる。 「ら、藍しゃま・・・?」 「あぁ。どうもおかしいな・・・?」 怯える橙をなだめつつ、周囲に注意を向ける。 見た感じはいつもと全く変わらない商店街である。歩いている人間達もいつもの通りだ。 だが人間達の様子がどうもおかしい。まるで【何かおかしなもの】でも見るような目をしている。その目線の先はほとんどが【橙】に向けられていた。 本来の藍なら橙にそんな目をしている人間など即座に八つ裂きにしているところだ。だが、【目に映る全ての人間】が【同じ目をしている】事が藍を警戒させた。 (自分ならまだわからないでもない・・・一応大妖怪の一人だしな・・・だが、何故【私】ではなく【橙】なんだ・・・?) 慧音の頼みで橙を寺子屋に通わせているからか? ノン 橙が寺子屋に行くようになってからもう1週間だ。今更警戒したところでどうなる? 橙が何かやらかした・・・? ノン 橙はいい子だ。何かやらかしてしまったら必ず報告するよう言ってある。報告は今まで一度もない。 橙の配下の猫共か・・・? ノン 橙の実力的に猫共が力を持つ事はない。何かしたとしてもノラ猫レベルのはずだ。 自問自答を繰り返すが、答えは出ない。【理由】がない。【自分】ではなく【橙】のみを見る【理由】が。 藍はそこで思考を中断する。無駄な事はいくら悩んでも無駄なのだ。自分はそれに答えられるだけの【欠片】を持ち合わせていない。 さっさと買い物を済ませて帰ろう。そう考えた藍は橙を連れ、商店街に入っていった。 「やぁ、調子はどうだい?」 「ん?あぁ、八雲ンとこのキツネとネコじゃあねぇか。いらっしゃい。」 幻想卿ではめずらしい黒い肌をしたがっしりした女性が応対する。 この店は店主がハイハイをしていた頃から知っている旧知の仲だ。更に売り文句が『妖怪も人間も御用達』である優良店である。 「鳥肉と兎肉、それにネギとショウガを貰えるか?」 「おぅ。あと、このダイエットコークはサービスしとくぜー。」 藍の注文に応えながら籠に商品を放り込んでいく。そしてどこからか『ダイエットコーク』と描かれた缶を最後に放り込んで藍に渡した。 この店主は必ず『ダイエットコーク』をサービスするのだ。どこから調達しているのかわからない幻想卿七不思議の一つである。 「ありがとう。この飲み物は紫様が大好きでね。売ってくれないか?」 「そういう訳にもいかねェんだよォオオ。すまねぇがな。」 この会話もいつもの事だ。少なくともこの店はいつも通りであるらしい。少し安心し、去ろうとした藍に店主が声をかけた。 「あ、もう一つサービスだぜー八雲ンとこの。しばらくそこのネコを寺子屋に行かせない事を薦めるぜェ。」 その言葉にピタリと動きを止める藍と橙。言葉に含まれる意味を図りかねたのだ。 「・・・どういう意味だ?」 「一万、と言いてェところだがまァ個人的に気に入らねェんでな。サービスしとくぜ。その籠ン中だ。」 ニヤリ、と笑ってその【店主】は籠を指差した。 その翌日の昼。 重ちーは完全に意気消沈していた。 今日も今日とて慧音の言いつけをスコーンと忘れ、農家の手伝いに行ったのだが手伝わせてくれなかったのだ。 それどころか誰もがこちらと話をしようとしてくれない。誰かに話しかけようとしてもそっぽを向かれ、こっちを向いてくれない。 いくら寺子屋で手伝いをしているとはいえ、重ちーはまだ14歳の子供である。邪険に扱われて平然と出来るわけもなく、トボトボと寺子屋に戻っていっているのだった。 「・・・一体どうしたんだど・・・?みんなが冷たいど・・・」 手のひらに乗っけたハーヴェストにボソボソと話しかける。慧音には『絶対に人前でその能力を使うな』と厳命されているが、誰も見ようとしていない今ならいいだろうと話し相手用に呼び出したのだ。 「オラ、なんか悪いことしたか・・・?こっそりオラだけスイカを2玉食べたのがいけなかったのかど・・・?それとも手伝いの報酬を上げてくれって言ったのが悪かったのかど・・・?」 実に重ちーである。無論、そんな理由であっさり嫌うような人間はいない。 だが、自分で考えた事を勝手に自分で信じてしまうのも人間であり、重ちーである。きっとスイカを食べた事に違いないと頭を抱えながら寺子屋に戻っていく。 そんな彼が帰ってきて見たものは。 敬愛する教師達を取り囲む人里の男達であった。 FFは完全に混乱していた。 当然だ。新任の教師として来て、2日目の出来事である。紅魔館(の図書館)に行く予定であるにとりを置いて学校に行き、早苗と一緒に子供達に計算式を教えていたはずだった。 急に慧音が神妙な顔で入ってくるなり、『子供達を部屋から出さないでくれ』と言ってきたのだ。 ひとまずその場を早苗に任せ、詳細を聞きに慧音の後を追って校舎から出たFFが見たもの。それが、この光景だ。 「・・・コイツは何の冗談だ?慧音。」 「判らない。身に覚えがない以上、判りようがないが・・・妹紅?」 「竹林の糞NEETだったら腐るほどあるが・・・少なくとも私は人間のつもりなんでね。身に覚えはないな。」 既に外に出ていた妹紅も判らないようだ。FF自身にも思いつく限りはない。【外の世界】なら掃いて捨てるほどあるのだが・・・ だが、そんな彼女達を嘲笑うかのように殺気だった男達がこちらにやってくる。これが現実だ。目を逸らすわけにもいかないだろう・・・ 「何の用ですか!?今は授業中です!」 慧音の声にも耳を貸そうとしない。ただ、こちらを睨みつけながら持っている鍬や鉈を構えるだけだ。 女三人にあまりに物騒すぎるように見える。が、まぁ妖怪に半妖、不老不死が揃っているのだから鍬や鉈では弱すぎる位か。 「すまないが、ここに来た理由を言ってくれ。場合によっては私達もそれなりの対応をせざるを得ない。」 「え、FFッ!?」 「コイツ等の目・・・気に入らねェ・・・。【こんなところ】に来ているくせに【マジで怯えた目】をしていやがる・・・二つの事が矛盾してるンだよ、慧音。」 FFが指を男達に向ける。それに驚く慧音をよそに妹紅の周囲の温度がどんどんと上がってゆく。妹紅も戦闘準備を行っている証拠だ。 妹紅の言葉を証明するかのように男達の輪が遠くなってゆく。攻撃される、と思っていなかったのだろうか? 「なぁ。お前らが何の目的でココに来たのかはもう【興味】はねぇな。だが、【一つ】答えてくれねェか?」 「お前達は【攻撃されるかも知れない】っていう【覚悟】をして来てるのか?なぁ。慧音の寺子屋にそうやって【武装】してるって事はよォ・・・」 FFと妹紅が更に詰め寄る。詰め寄っただけ後ずさりする男達。 これで【理解】できた。コイツ等は理由は知らないが、慧音に【何か】を【強要しようと】している。だが、【攻撃される】事は想定していない・・・ 自分は攻撃されない【だろう】という身勝手な【ルール】でココに来た【大馬鹿者】と言う事か・・・ 「何て茶番だ・・・くだらない。基本的に人間は好きだが、こういう所が人間の駄目なところだ・・・」 完全に興が削がれたFFは狙いを定め、出来る限り被害が少なそうな部位を狙ってFF弾を撃ち込んだ。 前へ 目次へ 続き
https://w.atwiki.jp/ebifurai/pages/12.html
@wikiへようこそ ウィキはみんなで気軽にホームページ編集できるツールです。 このページは自由に編集することができます。 メールで送られてきたパスワードを用いてログインすることで、各種変更(サイト名、トップページ、メンバー管理、サイドページ、デザイン、ページ管理、等)することができます まずはこちらをご覧ください。 @wikiの基本操作 編集モード・構文一覧表 @wikiの設定・管理 分からないことは? @wiki ご利用ガイド よくある質問 @wiki更新情報 @wikiへのお問合せフォーム 等をご活用ください アットウィキモードでの編集方法 文字入力 画像入力 表組み ワープロモードでの編集方法 文字入力 画像入力 表組み その他にもいろいろな機能満載!! @wikiプラグイン一覧 @wikiかんたんプラグイン入力サポート バグ・不具合を見つけたら? 要望がある場合は? お手数ですが、お問合せフォームからご連絡ください。
https://w.atwiki.jp/wm_rev/pages/37.html
@wikiへようこそ ウィキはみんなで気軽にホームページ編集できるツールです。 このページは自由に編集することができます。 メールで送られてきたパスワードを用いてログインすることで、各種変更(サイト名、トップページ、メンバー管理、サイドページ、デザイン、ページ管理、等)することができます まずはこちらをご覧ください。 @wikiの基本操作 編集モード・構文一覧表 @wikiの設定・管理 分からないことは? @wiki ご利用ガイド よくある質問 @wiki更新情報 @wikiへのお問合せフォーム 等をご活用ください アットウィキモードでの編集方法 文字入力 画像入力 表組み ワープロモードでの編集方法 文字入力 画像入力 表組み その他にもいろいろな機能満載!! @wikiプラグイン一覧 @wikiかんたんプラグイン入力サポート 他のWIKIが気になる方はこちら 精霊回路ドライヴ@wiki プログラミングに関する私的メモ VPVP wiki エルプリ攻略wiki VIPで初心者がゲーム実況するには@ Wiki バグ・不具合を見つけたら? 要望がある場合は? お手数ですが、お問合せフォームからご連絡ください。
https://w.atwiki.jp/school_rumble/pages/32.html
名称 @wiki to MediaWiki DocumentFormat and Markup Converter for wikia(R)(仮) 作者 Tommy6 ライセンス 未定 バージョン Ver. 0.0000000000000000000000000000000000001 概要 ドキュメントフォーマット変換 @wikiではソースのバックアップ機能が利用できますが、出力されるのはプレーンテキストのためそのままではMediaWikiへインポートすることは出来ません。そこで、このソフトでは@wikiのバックアッププレーンテキストをMediaWikiへインポート可能なXML形式へと変換します。 マークアップ変換 @wikiとMediaWikiではごく一部の例外を除きWikiマークアップが異なるため、そのままMediaWikiへと移しても@wikiと同じように表示されることは期待できません。そこで、このソフトでは@wikiの各マークアップを読み取り対応するMediaWikiマークアップへと変換します。 wikia対応 YouTubeやGoogleSpreadSheet、Pollといったwikiaに実装されている拡張機能への変換にも対応しています。 問題点 精度 作っている人がいろいろとあれなので、ソースの構文が不正だったりするとおかしな出力をする可能性があります。 技術的制約 Wikiの仕様による制限のため内部リンクを中心として一部変換不可能なパターンが存在します(こちらを参照)。現在はそういったものもそのまま変換してしまいますが、将来的にはそれらの検出及び自動変換機能を実装して対応する予定です。 ライセンス テキストファイル中に投稿者及び投稿時刻が記録されないため、履歴継承などの手続きが必要なライセンスを採用しているページを変換すると要件を十分に満たせない可能性があります。使用の際にはそれを念頭におき適切な対応を取ることをお勧めいたします。万が一問題が発生した場合でも作者はその責を負いかねますことを予めご了承願います。 Wikia は米ウィキア社の日本及び米国における登録商標です
https://w.atwiki.jp/shinatuki/pages/233.html
ジョジョの奇妙な東方~FF・of・fate~ 第二十二話:魔理沙メイド隊?その③ 秋。それは実りの季節であり、また一年で最も過ごしやすい季節であるとも言える。人間の里では例年通りに米や作物がたわわに実り、来年に頑張ってもらうために田畑を安め、そして別の畑に春に生る作物を植える。 え?豊穣の神?そんなのいませんよ、ファンタジーやメルヘンじゃないんですから・・・ まぁ、それはさておき。残暑厳しい季節に起こった異変を解決し、二度に渡る神社崩壊にもめげずに頑張る自分に誰かゴホウビくらいくれてもいいと思う、と日課の落ち葉掃きの手を休めて腋巫女――博麗霊夢はさっきから鳴りっぱなしの腹を抱えた。 「紫のヤツ・・・神社建て直しただけでサラっとどっか消えやがって・・・」 しかもこういう日に限って食べ物を持ってきてくれる魔理沙や早苗は来ない。無論、巫女としての仕事を全くといっていいほどしない彼女に非があるのだが。 残念な事に彼女はどちらかと言えば損得勘定で動く人間なのである。 「天子も天子で天界から降りてこようとしないし・・・あの竜宮の使いも慰謝料くらい払ってくれたっていいじゃないの・・・」 誰も好き好んで痛い目に遭いに行きたいとは思わないだろう。何しろ本気で怒った彼女は誰にも止められないのだから。 そんなことをブツクサ言いながら掃き掃除を行っていた霊夢は久方ぶりのマトモな御飯・・・もとい、来客に気付く。そして、その珍しさに改めて驚く事になった。 「あら、魔理沙親衛隊一号二号V3じゃないの。どうしたの?」 「人を仮○ラ○ダーみたいに言わないで頂戴。」 三人を代表してアリスが言う。 あの後、何とか泣き止んだにとりから最近の魔理沙の目撃情報を聞いてみたのだが、彼女自身も魔理沙の情報を持っていなかった。 結局無駄足かと思われたが、にとりの知り合いの河童が博麗神社で白黒の魔法使いを見たという情報を受け、ここまでやってきたというわけである。 ちなみににとりは夢で見た事は喋ってはいない。余計な混乱を招くだろうということもあったが、何より自分が信じられなかったからである。 「魔理沙なら来てないわよ?というかアンタ達、用事があるならお賽銭入れてきなさい。」 まさに霊夢である。何か文句でも言ってやろうと思った三人だったが、あまりの霊夢の迫力(主に飢餓状態によるイライラが原因)に大人しく賽銭を入れる事にする。 チャリーンと博麗神社におよそ似つかわしくない澄んだ音が響き、霊夢の機嫌がとたんに良くなる。 「で、何の用事?さっきも言ったけどゴh・・・魔理沙ならここ一週間くらい来てないわよ?」 「まぁそれはいいんだけど。魔理沙の行きそうなところにどこか心当たりってないかな?」 「私たちのところにも全然来てないのよ・・・」 口々に言う魔理沙親衛隊(霊夢命名)。 にしても魔法使いに人形遣い、果ては河童とどれだけ広範囲に人気があるのだあの黒白は・・・ 一度でいいからその人気をこちらにわけて欲しい、と半ば本気で考える霊夢だった。 「知るわけないじゃないの。貴方達みたいに魔理沙の行動を逐一観察してるワケじゃあないんだし・・・」 霊夢の言葉にうっ、という呻き声をあげる3人。3人とも何らかの手段で魔理沙の交友範囲だの家の特定だのを行った前科があるのだ。人形だったりGPSだったり魔力辿ってみたりただ単に後つけてみたり・・・。どう考えても単なる犯罪者共である。 「だ・・・だけどね?心配じゃない?ほら、私たちここ二週間近く魔理沙に会ってないのよ。そんなこと滅多にないから・・・ね?」 パチュリーの焦ったような言葉にふむ、と考える霊夢。 実は霊夢は、ここ最近魔理沙が何をしているかは【知っている】。だが、彼女達に話す気はなかった。本人が話す気になれば話すだろうし、霊夢自身話すような事ではないと思っているからだ。 だけど、と続ける。確かに二週間も行方が知れなければ確かに心配にもなるだろうし、何よりこの三人には賽銭を入れてもらっている。真相を話す気は無いが、いつも気ままにトラブルを巻き起こしている魔理沙に少々オシオキをするのも悪くは無いだろう・・・。どうせヒマだったし。 そこまで考えた霊夢はニヤリ、と意地の悪い笑みをこぼしながら彼女達に話した。 「そうねぇ・・・なら妖怪の山・・・じゃなくて今は人里か。とにかく早苗も呼んできなさいな。そしたら魔理沙の探し方教えてあげるわ。」 夕暮れ。西に沈んでいく太陽とそれを遮る竹林のコントラストは何時見ても本当に幻想的だ、と妹紅は思った。 となりにいる重ちーも目を輝かせて沈む夕日を目に焼き付けている。そしてその更に隣にいるのは。 「はぁ・・・一体どこにいるのやら・・・」 重ちーの報告を聞いた魔理沙が項垂れていた。ここ最近、魔理沙は重ちーと幻想郷中を飛びまわっている。何でも探していた人の目撃報告があったとかでモノ探しの達人である重ちーを誘拐同然に連れて行き、場所を指定してそこを探し回っているのだという。 最初は憮然としていた(誘拐されたのだから当然だが)重ちーだが、魔理沙の熱意と礼金(主に後者だが)に負け、一緒になって探している。しかし、二週間経った今でも全く見つかっていないらしく、竹林に詳しい妹紅も引っ張ってきて探させているという次第である。 「にしても魔理沙。お前の言う幽霊だか悪霊だか・・・霊なら普通冥界にいるんじゃあないのか?」 「真っ先に探したよ。だけどいなかった。妖夢に見つけたら知らせて貰うようになっちゃいるが・・・」 連絡はナシだ、と言わんばかりに肩を竦める。いつも飄々として人を小ばかにしたような態度を取る魔理沙だが、この時ばかりは妹紅には歳相応の少女に見えた。 「大事な人・・・だったっけ。その悪霊。」 「あぁ。急にいなくなっちゃったんだよなぁ・・・何でかなぁ・・・私の事嫌って消えちゃったのか・・・」 「元気だすど、魔理沙!」 それまで夕日に気をとられて会話に参加していなかった重ちーが声を上げる。 「オラのハーヴェストは最強だど!戦闘はモチロン、モノ探しは得意中の得意だど。今日はたまたま見つからなかっただども、明日、また明日って探せばいつか見つかるど!ダイジなのは諦めないことだど!」 踏ん反り返って言う重ちー。言葉こそ⑨と大差ないが、魔理沙を案じているということはよく判る。重ちーは重ちーなりに魔理沙の事が心配なのだろう。 「・・・そうだな!今日がダメでも明日がある!明日がダメでも明後日があるッ!負けない事投げ出さない事逃げ出さない事信じぬく事が一番大事ってどっかの誰かも言ってるしな!」 すっくと立ち上がって拳を握り締める魔理沙。がんばるどー!と一緒になってバンザイしている重ちーを見て、妹紅は苦笑した。 重ちーといい、ツェペリ男爵といい、どうして外来人というのは底抜けに明るい連中ばかりなのだろうか。見ていてすごく気持ちがいい。彼等なら、決して間違った道を歩かないようなそんな気すらしてくる。 それが眩しく見えるのは自分の僻みだろうか、と柄にもなく思う妹紅だった。 と、 「びぇっくしょっ!」 魔理沙がおおよそ女性に似つかわしくない巨大なくしゃみをした。当然、近くにいた重ちーと妹紅はその影響をモロに受け、ヨダレとハナミズでべとべとになる。 「・・・ひどいど、魔理沙・・・」 「あぁ。手伝ってもらってる相手にこれは酷いんじゃあないか?」 「悪い悪い。しかし、この悪寒・・・誰かウワサしてんのかなぁ・・・」 鼻を啜りながら言う魔理沙。 どうせ、アリスかパチュリー辺りが悪口を言っているのだろう。そう言えばここ二週間くらいあいつ等の所へ行ってなかったな・・・明日辺り襲撃にいくかな~、と暢気な事を考えていた。 しかし、次の日。彼女はそんな暢気な事を考えていた事を自ら呪うハメになるとはこの時、全く考えていなかったのであった。 夜。博麗神社に集った魔理沙親衛隊・・・もといパチュリー、アリス、にとり、早苗の四人は、ニヤニヤとしている霊夢を見て(来なきゃ良かった・・・)と同時に思っていた。特に仕事終わりに疲れている早苗など、ツェペリの特性御飯にありつけなかったため半泣きである。 無論、当の霊夢はそんな事を思われていることなど露ほどにも気付いていない。 「魔理沙はハッキリ言って素早いわ。普通に追いかけるのはモチロン、罠張っても罠が発動する前に逃げられるわ。更に勘も鋭い。待ち伏せしてもそこを迂回して移動する危険性が高いわ。」 どこから持ってきたのか黒板など持ち出してカリカリと書き出す霊夢。もはや当初の【魔理沙探し】などどこかへ飛んでいってしまい、【魔理沙狩り】と化してしまっている。 ここにいる誰もがそれに気付いていたが、霊夢の暴走は止まらない。 「ならば取るべき手段は何か。はい!アリス!」 「え、わ、私!?えっと・・・・・・人形を幻想郷中に広げて逐一行動を報告さ・・・」 「NON。気付かれるわ。アイツは貴方の人形をいくつか持ってる。たとえ偽装してもわかるでしょうね。はい!パチュリー!」 「え!?じゃ、じゃあ・・・魔理沙は人間・・・だから人間の里に大型の魔方陣を仕掛け・・・」 「NON。【協定】に違反するわ。それに人間の里程度の広さなら魔理沙はものの数秒で突破してしまう。よほどタイミングを合わせないと無駄足に終わるわ。次、にとり!」 「ひゅい!?えー、あー、文とかに頼んで・・・」 「NON。文はこういうことがあったら当事者になろうとは絶対しないわ。他の妖怪は文や魔理沙程のスピードを持つヤツはそうそういない。いたとしても頼むだけ無駄でしょうね。次、早苗!」 「え、私も!?な、なら神奈子様や諏訪子様みたいなそれぞれの場所の偉い人に協力を・・・」 「NON。確かに協力はしてくれるでしょうけど、一人残らず一度以上は魔理沙に負けているわ。確率は今までで一番高いでしょうけどそれでも不十分。必要なのは、」 そこまで言うとカツン、とチョークを置く。黒板には魔理沙の似顔絵が描かれていた。以外に上手く特徴を捉えているのが腹立たしい。 「必要なのは、弾幕も魔力も、支配者の力も借りずにかつ魔理沙に気付かず、更に魔理沙を発見したら即束縛する・・・そんな罠(ルール)よ。」 気のせいだろうか、四人には霊夢の背後に真っ赤な男がスタンドの如く佇んでいるような光景が目に飛び込んだ。
https://w.atwiki.jp/mi_ic2/pages/118.html
https://w.atwiki.jp/shinatuki/pages/71.html
ジョジョの奇妙な東方 ~FF・of・fate~ 第11話:地下の大図書館、そして吸血鬼③ 「な、なんだぁッ!?」 当然、その地響きはFFとフランがいた場所にも届いていた。地響きを感じたFFはフランを守ろうと彼女の上に覆いかぶさるために手を広げた。しかし、 「ふ・・・ふふ・・・来た・・・魔理沙が来た・・・」 さっきまでの少女らしい笑顔ではなく、戦っていた時のような【冷たい笑顔】に戻っていたフランの顔に恐怖を覚えて後ずさる。 そんなFFに気づいているのかいないのか、フランは高らかに笑い始めた。 「アハハハハハ!!魔理沙ッ!!【また】【遊んでくれるのね】!?ねぇ、【壊れないで】いてくれるッ!?」 そう叫ぶとあらぬ方向に弾幕をばら撒き始める! ボギャァッ!という音を立てて壁が崩れ、中からとんがった影が見えてきた。 「・・・ちっ。厨二病全開モードかよ・・・先にパチュリーの所に行っておけばよかったな・・・」 中から出てきた少女はなんというか・・・お話に出てくるような【典型的な魔女】だった。黒と白のゴシック調の服にこれまた黒のとんがり帽子。 さらに箒を片手に持っている。 「よぉ、フラン。そっちの髪が短いのは・・・誰だ?見たことないが・・・」 「ふふ・・・魔理沙?【また】遊びに来てくれたの・・・?」 目の前の魔女――魔理沙だったか――の台詞などまるで耳に入っていないようだ。FFが恐怖を感じ、咄嗟に飛びのく。 「禁忌ィ!【レーヴァテイン】ンンンッ!」 飛びのいたのが先か、叫んだのが先か。フランの叫び声に反応して地面に伏せる。伏せたFFの真上を赤い何かが通り過ぎた! 当然、その後の内容も容易に思いつく。【弾幕】だッ! ビッシィアッ!と音を立てて飛んできた弾をゴロゴロと転がって避ける。避けた先にあった弾幕を甘んじて受け入れ、何とか射程外に逃れた。 「ハァー・・・ハァー・・・何だ・・・アイツはァ・・・」 FFには目の前の光景が信じられなかった。あれがさっきまで朗らかに笑っていた少女の姿だろうか。 空中に浮き、歪な翼をはためかせる少女。口元には狂気の笑みを浮かべ、手には紅く光る禍々しい剣のような【何か】。 「ふふ・・・ふふふ・・・魔理沙?ねぇ?まだ【壊れてない】よね?」 「・・・今日はやけにハイテンションじゃないか。え?フラン。」 弾幕によって上がった土煙から魔理沙も出てくる。服が多少破れているものの、不思議と無傷だ。 「いい事でもあったか?ニッコニコじゃあないか。」 「貴方が壊れてくれればもっとニコニコになれるんだけど、ねェ?」 「それは御免こうむるぜッ!!魔符【スターダストレヴァリエ】ッ!」 叫ぶ魔理沙。かざしたカードが白く光ったかと思うと、箒に跨った彼女はフランの方へ突っ込んでいった! 「禁弾!【カタディオブトリック】ゥッ!」 フランも負けじとカードを振りかざし叫ぶ。魔理沙の目の前に迷路のように大量の青の弾が交錯する! しかし魔理沙は怯まないッ! 「怯むと・・・思うのか・・・これしきの・・・これしきの事でッ!」 魔理沙は更にスピードを上げるッ!不思議と前後左右に飛び交う弾が当たらないッ! そして、魔理沙はついにッ!【フランの正面】に【飛び出した】ッ! 「勝ったッ!FF編!完ッ!」 勝ち誇った表情の魔理沙が見た顔。それは、 「本当に・・・そう思う?ねぇ?魔理沙ァ?」 自分以上に勝ち誇った笑みを浮かべたフランだった。 略 「かッ、河童!【のびーるアーム】ッ!」 「水符、【ジェリーフィッシュプリンセス】ッ!」 落ちてくる瓦礫やら本やらボスやらをそれぞれのスペルカードを駆使して自らを守る。お互い自分を守るので精一杯だ。 「ぱ、パチェ?さっき言ってた【妹様】の事について聞いてもいいかしらっ!?」 半ばパニックに陥っているにとりは事態を何とかして把握しようとする。 恐らく、パチュリーの落ち着きっぷりからして魔理沙と【妹様】とやらが何かやらかしているのだろう。 「妹様・・・フランドール・スカーレットはね・・・何というか・・・破壊本能があるの。」 「はぁ?」 うっかりスペルカードを取り落としそうになり、慌ててカードを握りなおす。こんなところで落としたら確実にピチューンじゃすまない。 「破壊本能・・・破壊衝動、とでも言えばいいかしらね?【何か】を【破壊】せずにはいられない【性】・・・最初はただ単に気が触れているだけだと思ってたんだけど・・・」 独り言のようにブツブツと呟くパチュリー。にとりの質問に答えているらしいが何がなんだかさっぱりわからない。彼女なりにパニックに陥っているのか。 「パチェ!落ち着いて!そのフランドールっていうのがこの破壊状態の原因かしらッ!?」 「その通りだと思うわぁ!けど今回の破壊状況は異常よぉ!」 お互い語尾がおかしくなっている状態ではもうどうしようもないかもしれない。にとりは不思議と冷静に今の状況を分析していた。 ここで逃げるべきだ。依頼はこなした。パチュリーは自分で自分の身を守る事ができそうだ。なら逃げるべきだ!と、にとりの本能は囁いていた。 だが、FFは?いくら強いと言っても、この状態で逃げる事が出来るだろうか? こういう時、FFはどうしていただろう?『おまえのよーなマヌケは早いとこそーなるのがふさわしかったな』と言って見捨てるか? そんなわきゃあない。きっと、『見捨てることはない!そして私もにとりも無事で妖怪の山へ帰る!』と言って助けに行くだろうッ! 「パチェ!そのフランドールがいるところまで案内してッ!いや、案内じゃなくていい!いる場所を教えて!」 「ど、どうしたのぉ?藪から棒にぃ?」 「それはもういいから!FFがいるかだけ確認できればいいッ!場所はどこ!?」 無理だ、やめておけ。そういった台詞がパチュリーの頭の中をよぎった。しかし、この河童は行くだろう。こちらの静止を無視して。 そして自分はどうするだろう。恐らく、そこにはFFはどうか知らないが魔理沙がいる。魔理沙が室内でマスタースパークでも撃たない限り、こんな揺れはありえない。 つまり、妹様がいつも以上に【暴れてくれやがって】いるのだろう。そんな歩く破壊魔状態の妹様を魔理沙が止められるか?答えはノーだ。ならどうする? 「あぁもぉ!仕方ないわね!」 喘息持ちのため滅多にやらない事だが、珍しくパチュリーは声を荒げ、頭を掻き毟る。帽子に積もっていたのだろう、木片がパラパラと落ちるのが滑稽だ。 「わかったわ。けどこれだけは約束して。もしFFがいても絶対に飛び出さないで。もし私の予想が当たってたら永遠に殺され続けた方がマシなくらいの苦痛を味わう事になるわ。」 そこまで言うとけほっと小さく咳をした。 「禁忌ッ!【フォービドゥンフルーツ】ッ!」 考えるよりも先にFFは動いていた。思いっきり地面を蹴り、出来る限り高度を合わせて魔理沙の箒とフランに向けてFF弾を放つ。 フランは撃つよりも先に気づいて回避行動を取るが、魔理沙の方は反応できずに箒に直撃する。バランスを崩し、地面へと落下していく魔理沙。 その上空を血の色の十字架が過ぎ去っていき、壁を破壊していった。 「うわぉっと!?危ねぇじゃねーか!そこの緑っ!」 「助けたんだから文句言うんじゃねぇ。あと私の名前はFFだッ!」 器用にふわりと着地して文句を言ってくる魔理沙。どうでもいいが、女の子ルックでその口調はどうなんだ? 「人の事言えるかお前?まぁいいさ。とりあえず、まずは妹様のご機嫌取りからだな。」 帽子をかぶり直し、フランを睨みつける。睨まれたフランはニヤニヤと笑いながらこちらを見ていた。 「ねぇ、魔理沙ぁ。怖かった?ねぇ、怖かったでしょぉ?」 「はっ!また新しいスペルカードでも思いついたか?フラン。私はそんなの見たことないぜ?」 一息にそういいきった後、少し顔を青ざめた魔理沙がFFの方を向く。 「さて、FF・・・だったか?後は任せたZE☆」 「待てやコラ。」 サラッとこの魔女は何を言った?ものすごくサワヤカに何を言ったコイツは? 「あー・・・冗談。冗談だ。頼むからその指コッチ向けないでくれ。どっかの座薬を思い出す。」 「その前に質問だ。フランはいつもあぁなのか?さっきまではタダの子供だったが・・・」 「いつもあんなだったら私はとっくに死んでるぜ。なんつーか・・・」 りゃ 「発作?」 「と言うのが一番近いわね。妹様の能力は【ありとあらゆるものを破壊する程度の能力】。それは彼女の【本質】であり、彼女自身【でもある】。」 フランのいる(と思われる)場所を目指しての移動がてら、パチュリーはにとりにフランの事について説明をしていた。 本当なら15分くらいでつく(らしい)のだが、にとりが飛べないのと落下物(主に本)から身を守るためにゆっくりと移動している。 「ゆっくりしていtt・・・」ブギュル 「何か踏んだ?」 「気のせいでしょ?続けるわ。けれども最近、妹様は【モノを壊す事】をしないようにしてるの。」 「何故・・・って言うのは野暮ね・・・」 「えぇ。妹様はモノを壊し続けていると最終的に魔理沙を壊してしまうかもって恐れてね。」 「じゃあ、何で【こう】なってるの?邪気眼?」 「それは身も蓋もないからやめて。まぁ大体合ってるけど・・・。【本質】を抑える事は彼女自身を否定する事。 だからだと思うわ。何らかの感情の変化で【本質】が表に出てくる・・・。問題なのは【それ】が自分で制御できないって事。」 パチュリーはそこまで言うと前回、破壊衝動を起こした後のフランを思い出す。【あの時】も魔理沙がいた。 ボロボロの紅魔館をみたフランは『魔理沙・・・お姉様・・・パチュリー・・・ごめんなさい、ごめんなさい』としゃがみ込んで泣いていた。 その時のフランはあまりに小さくて、そのまま消えてしまいそうだった。あの時は物的被害だけで済んだ。しかし、【次】もそうである保障など【どこにも】、ない。 「魔理沙・・・無事でいて・・・」 「要は邪気眼か。E・F・ブリザードか。」 「止めてくれ。そいつは私にとっても黒歴史だバカヤロウ。」 あんまりと言えばあんまりなFFの喩えに頭を抱える魔理沙。この間もケタケタと笑っている妹様が際限無しに弾幕を放ってきている。 「で、前回はどうやって止めた?」 「咲夜とパチュリーと私の三人がかりだったよ。動けなくなるまで弾幕ゴッコだ。」 「そりゃあこっちにとって不利な条件だなオイ。」 冷や汗をかきながら軽口を叩き合う。いくら余裕があるといっても長期戦をやるほどFFの体内の水分は万全じゃない。しかも、さっきのダメージの修復で多少水分が減っている。 毎度毎度、水の補給の心配をしなけりゃならないのは面倒くさいが仕方ない。 「何でどいつもこいつも水があるところで戦おうとしねぇんだ畜生・・・」 「そりゃお前、濡れたくないからだろう。私だって嫌だ。」 濡らしてぇんだよ、という愚痴はとりあえずしまっておく。まずはフランをなんとかしなければ。 「こりゃあ【覚悟】を決めるしかなさそうだぜ・・・」 「奇遇だな。私も【そう】考えていた。」 最初に口にしたのはどちらだったか。そして呼応するかのようにもう片方が口を開く。 「そっちの【弾幕】に【パワー】はあるか?」 「無い。ついでに言えば同時に数発が限度だ。だが、精度と一発一発の威力は保障する。」 「私と逆のタイプか。なら撃つのはそっちに任せるぜ。」 「了解だ。」 会話はそれだけ。しかし、お互いに【何をするか】はすでに【理解】していた。 折れてしまった箒でも空を飛ぶ事に支障はない。魔理沙は上昇し、再びフランと対峙した。 「ウフ・・・ウフフ・・・魔理沙だけでいいの?別にお姉ちゃんも弾幕ゴッコに加わっていいのよ?」 「馬鹿いうな。私で充分だよっていうかその笑い方やめれそれも黒歴史だ。」 思いっきり嫌な顔をして応える。どうも思い出したくない事を思い出したらしい。 「まぁいいさ。とりあえず遊んでやるよ。コインいっこでいいか?」 「それじゃあ人命も買えないって言ったの、魔理沙じゃなかった?」 「そうだな・・・だが、そのときお前はこうも言ったな。」 にやりと笑う魔理沙。 「【あんたがコンテニューできないのさ】ってな! 前へ 目次へ 続き